ワークショップ4

4. 膵仮性嚢胞をめぐる諸問題

(内視鏡学会)

司 会:
岡部 義信 (久留米大学医学部内科学講座消化器内科部門)
大塚 隆生 (九州大学大学院臨床・腫瘍外科)

内視鏡手技の進歩に伴い膵仮性嚢胞に対する治療も多様化し、2009年には膵仮性嚢胞の内視鏡治療ガイドラインが纏められ活用されている。自然治癒が期待できない膵仮性嚢胞には内視鏡的(経乳頭的、超音波内視鏡下)あるいは経皮的ドレナージ術などの内科的治療が第一に考慮され、内科的治療困難例に外科的治療(嚢胞消化管内瘻術、膵切除術、外瘻術)が行われる。侵襲面では内科的治療が優れるが、ドレナージ効果は外科的治療が高く、最近では低侵襲な腹腔鏡下手術も行われている。一方、あるいは無症候性膵仮性嚢胞では膵嚢胞性腫瘍や膵癌に併存するものとの鑑別がしばしば問題となる。本ワークショップでは膵仮性嚢胞の診断・治療の諸問題に関する演題について、内科、外科でディスカッションし情報を共有できればと考えている。多くの演題応募を期待する。